おわん灸とは
昔から日本各地のいくつかのお寺では、養生法としておわんや鉢の上でお灸を焚いてそれを腹部や腰や頭にのせるところがあります。これは空海が中国から伝えた漢方医療の一つだと言われています。
土を焼いてできた陶器上でお灸を燃やす事と、皮膚にじかに灸をするのとはまた違ったすぐれた効果があることが経験的にわかっていたのです。
陶器に温熱を与えると、遠赤外線が発生することが解りました。その遠赤外線が体の表面から体内の奥深くに浸透し、細胞がそれに共鳴することによって熱を発生します。
この作用によって細胞が活性化する事がわかりました。
おわん灸は中国三千年の歴史を持つ東洋医学から生まれ、それを現代科学の観点から立証した温故知新のお灸なのです。
重要な治療ポイントである腹部
灸にはいろいろな種類のものがあり、すえかたにもいくつかの方法があります。
当院では『おわん灸』を用いています。
私自身いろいろな灸を自分の身体で試してきましたが、このおわん灸をもっとも気持ちよく、そして効果もあるものとして採用しました。
ただし人や症状によって適する方法がありますので、必ずしもおわん灸が一番すぐれているものと考えているわけではありません。
腹部はとてもデリケートで、東洋医学でも大切な治療ポイントです。ツボの流れを『経絡(けいらく)』と呼んでいますが、それらのほとんどは腹部から出発しています。
当院で採用している整体も、腹部への施術は大切なポイントになります。
へそ灸
へそ灸はとても健康回復に効果のある方法として昔から鍼灸で用いられています。
へそへの灸はいろいろなやり方がありますが、当院ではおわん灸を行なっています。
心地よい熱さと温かさがとても気持ちがよいものです。
またおわん灸と同時に足裏と頭のてっぺんに光線療法を行ないます。光線のすぐれた効果が、足裏の骨から全身に伝わるような、何とも言えない心地よい、とても癒されている感覚を味わうことが出来るでしょう。
頭のてっぺんには重要なツボがたくさん集まっていますし、ここへの施術は自律神経やホルモン系への良い影響を与えることがわかっています。
頭に光線を照射することは神経的な疲れの回復に著しい効果がありますし、頭部をすっきりさせることは、自然治癒力を高めるためにも大きな影響を与えると考えられます。
なぜなら現代人の抱える病気の60%はストレスから来るものであることが解っているからです。
だからこそ当院はストレスの癒しに最も力を入れているのです。
また足裏と頭のてっぺんは、東洋医学特に『気』の思想においても重要な部分になります。天の『気』は頭のてっぺんから入り、大地の『気』は足裏から入るといわれています。
東洋医学で言う『気』とはわかりやすく言いますと、宇宙を循環しながら存在する、生命のエネルギーと言ってもよいでしょう。
なお光線療法については、当院ホームページの『光線療法について』というコーナーに詳しい説明がありますので、よろしければそちらもお読みください。
おわんは母なる大地の土から作られている
このおわん灸は不思議な効果があります。
特に腹部への灸をすると、胃腸の調子が悪い場合にはとても効果があります。
また施術後もずっとその効果が持続します。
灸は皮膚にじかに行なった方が効果があるように思いますし、ましておわんの上で灸を燃やしたところで何の利点があるのだろうと、私は最初思いました。
土は植物が育つ環境です。ミネラルもたっぷり含まれています。
地球が誕生してからずっと、土はあらゆる生物が育ち、そして生物が死んだ後に帰っていく場所として、いわば生命の母と言えるものです。その土が集まったものが、『母なる大地』になります。
おわん灸のお碗は、その大地の中の非常に良質の土を使って作られています。
だから灸の癒しの熱や波動を余すところなく、いやむしろ土そのもののエネルギーも加わって、身体に伝わっていくものだろうと私は考えています。
すべて病は人体を含め、自然の営みのどこかにひずみが生じたところから生まれるといわれます。
そしてその病を癒すものも、自然の中にちゃんと与えられているのかも知れません。

