1.「気」は本当に存在するのか
気功師が「気」を発している時、サーモグラフィなどで体温などに生理的変化が見られることは実験で証明されていますが、病気が治っていくメカニズムについては、機械によって数字的に測定できない力が働いているのではないかと思われます。
中国では気功師は国家的な試験によって、科学者の前でその能力が確認されたものだけが気功師として認定され、病院の一室で治療室も与えられます。
また麻酔をすることができない人の手術を、気功師が「気」を送ることによって麻酔効果を出して、肺の手術に成功したという事例もあります。
アメリカやイギリスなどいくつかの欧米の先進国では、オーラなどによる治療をする能力がある人を国家が認定し、ヒーラーとして医師免許を与えているところもあります。
2.「気功」について
<はじめに>
気功は中国医学の中では重要な遺産として歴史は古く、大衆にも広く浸透しているものです。現在中国の国立病院では気功治療科というものが設けられ、「気功医師」と呼ばれる医師が患者を治療しています。中国人の生活の中でも、心身の鍛錬や健康の維持のために、たくさんの人が実践している光景はテレビなどでもおなじみです。
さて気功の「気」には呼吸という意味があり、「功」には練習という意味があるそうです。意識によって気を引き出したり、気の流れを運行することによって身体のエネルギーが強くなったり、きれいになったりすることによって、病人の治療にも効果を出すことができるのです。
<歴史的沿革>
発掘された古代中国の銅器に、気功を行っている人の絵が残されていたそうです。この時代はまだ文字がなかったため、文字が発明されるよりも前から気功が始まっていたことがわかります。
ところで気功には儒家や医者や武道家などが、それぞれ流派を作って発展させてきたそうです。そのため流派によっていろいろな名前があります。
1953年に中国はさまざまな名称を統一して、「気功」と呼ぶようになりました。このときから中国の厚生省は、気功を医療のひとつの方法として、専門家を養成し始めました。
<難点>
- 「気」は実体としてとらえにくく、主観的な要素が強いため、一般人からは神秘的で迷信的なものとして考えられることが多い。
- 気功治療という名目で多額のお金を取ったり、ショーで物を割ったりするマジックのような演技を披露する人がいるため、気功とはそういうものだという先入観を生みやすい。
- 各流派が自分こそ本物だと主張したり、他を批判したりしあっている。
- 早く能力をつけたいと思って、あせって訓練に励むと副作用を生じることがあるので注意が必要。
- 気功が奇跡のようにどんな難病でも治すかのような印象をもたれやすい。
<気とは何か>
- 「気」とは世界を構成する基本的な物質であり、エネルギーである。すべてのものは気の運動変化によって生ずる。
- 「気」の流れが悪くなったり、不足したり、過剰になったりすることによって病というものが生じる。それらを正しく整えれば病は消えると考える。
- 意識によって「気」を整えることが気功である。
<気功の心身に及ぼす効果>
- 「気」を正しく流すことによって病気を予防したり、免疫力を高めることができる。
- 情緒が安定し、いろいろな刺激に対して反応の仕方が穏やかになり、ストレスにたいしても強くなる。
- α波が増加し、中枢神経が穏やかになり、自律神経系が健全な働きになる。
- ホルモン系や内臓系が調和した動きになり、循環も良くなっていく。
<気を科学的に測定した結果報告>
- 中国の研究機関が科学的に気を測定したことがある。その結果、気功師の出す「気」には遠赤外線、静電気、磁力線、X線、イオン流があることが判明されたという。
- 気功をかけている人もかけられている人も、大脳がリラックスした状態になると、次第に脳波が似てくることがわかった。
<気功を行う場合の基本的な考え方>
- のびのびした気持ちや平静な情緒が必要である。なぜならその逆の気持ちで気功をすると、その良くない気持ちがそのまま身体に影響を与えてしまうからである。
- 病気を持っている人は、なるべく楽な姿勢で軽く行うことが必要。早く治そうと思って、過度に行うと副作用が生じて、症状が悪化することがある。また寝たまま行ってもかまわないので、リラックスしながら行うこと。
- 気功の基本は腹式呼吸で行うこと。これによって通常の呼吸よりも全身に酸素が行き届くのである。また腹式呼吸を続けていると神経のバランスが良くなって、あらゆる器官の働きが活性化するのである。
<良性意念法:これは気功のもっとも大切な練習方法>
人の精神状態は、身体の健康に大きく作用することは現代医学でもわかっている。「良性意念」とは、気功の練習中にできるだけいいこと、つまりこれまで体験してきた中で一番楽しかったことや、見たものの中で一番美しい光景、または友達や家族と楽しく過ごしている光景などを思い浮かべることによって、心の世界から不健康なものを排除して、心の中を美しいものや楽しいことなどで一杯にすることで、情緒を豊かにすることがポイントである。
このことが身体の健康に大きな働きをするのである。

