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ホームページで学ぶカウンセリングの初歩

【その1】
疲れがたまったり、緊張が続いたりしたときに、強いストレスが加わると心も風邪を引くことがあります。ノイローゼなどの心の病だけでなく、いろいろな悩みで精神科やカウンセラーを訪れる人が増えています。

心も体と同じく、健康のためには十分な休息をとったり、リフレッシュしたり、栄養をつけたりすることが必要です。ただし心は体のように目に見えず、手に触れることもできず、また病の原因や解決方法にこれといった具体的な方法がわからないことが多く、まだまだ未開拓な領域が多いのです。

しかしさまざまな臨床例や実験や人々の経験から、心の健康に有効な方法もいくつか確立されています。たとえば音楽、自然や動物とのふれあい、アロマ、気功、瞑想、歌や踊り、運動などがあります。ここではカウンセリングの分野から、日常生活に簡単に応用できるいくつかの技法を学んでいきます。

心の悩みは本来、身近な人と話す中で解消し、そのことをきっかけとして成長していくものですが、今の社会ではそれぞれが自分の問題で精一杯で、人の悩みを聞く心のゆとりすらないことが多いかもしれません。また相談を持ちかけられても、ついわかったような口をきいたり、自分の価値観をつい押し付けてしまったり、あるいはその人を励ましているつもりなのに、相手は責められているような気持ちになってしまい、心を閉ざしてしまったりすることもあるかもしれません。

そこで悩みを抱えたままで、誰に相談しても仕方がないとあきらめて、心の専門家のところに行く人も多いのが実情です。しかし人は専門家のところに行く前に、まず身近な人に悩みを打ち明けるのがほとんどのはずです。そのときに対応を誤らず、適切な対話がなされれば、その段階で解決できることも多いのではないでしょうか。

心の問題はたくさん勉強したからといって、効力を発揮できるものではなく、逆に知識がありすぎてそれが邪魔になって、相手の心を閉ざしてしまうこともあります。

ですからカウンセリングは、心の悩みを解決するための技法としてではなく、「ああそんな見方もあったのか。」という、いわば今まで知らなかった新しいものの見方に気づくための参考資料として、学んでいくのもいいかと思います。

人は気づくまでは、つい自分の今までの知識と経験だけに頼ってしまい、順調なときほど自分の力を過信してしまいがちですが、そんなときほど落とし穴があるといわれます。

そして初めて新しい見方に気づいたときの感動が、おそらくその人の成長の大きな節目になることでしょう。カウンセリングで一番大切なことが、この「気づき」だと言われます。

それではひとつでも多くの「気づき」が得られますように、一緒に学んで生きましょう。


●ケーススタディ

・・・・あなたは心に悩みを抱えたときは、どのように対処していますか?


【その2】
カウンセリングは勉強したからできるというものではありませんが、知識を学んでも役に立たないというものでもありません。勉強した知識だけで相手を判断したり、つい何でもわかったようになってしまわないように気をつけてさえいれば、カウンセリングは学べば学ぶほど、対人関係だけでなく、あらゆる場面で役に立つ知識となります。さて心理学やカウンセリングの知識は、本を読めばある程度身につけることはできますが、ここでは対人関係がうまくいかなくなったり、悩み事がなかなか解決できなくなってしまうのはなぜか、ということを考えて見ましょう。

 今からコミュニケーションの技法(言い方・聴き方)というものを学んでいきますが、ものの言い方や人の話の聴き方がうまくなれば、対人関係も良くなっていくでしょうし、解決の糸口がわからずに悩んでいたことも、突破口が見えてくるかもしれません。


●ケーススタディ

Bさんはいつものように夜、仕事から帰ってきて、応接間で最近愛読している本を読もうと思いました。ところが、応接間ではBさんの息子が大きな音でテレビを見ていました。Bさんは息子に何か言おうとしましたが、我慢して本を読み続けようとしました。しかしテレビの音が邪魔で本に集中できません。

・・・・さてあなたがBさんだったら、息子に何て言いますか?
    またそれぞれの答えについて話し合ってみましょう。


【YouメッセージとIメッセージについて】
Iメッセージとは・・・・・
「〜してくれないと私は〜だ。」「私は〜したいんだ。」

こう言うと相手は自分を非難されているようには聞こえない

Youメッセージとは・・・
「〜してくれないなんてあなたは〜だ。」「あなたは〜な人だ。」

こう言うと相手は自分が非難されているように聞こえる

人は誰でも合う人と合わない人がいる。
(7割は合わないという実験データもある)


合わない人とも一緒にやっていかなければならないところにポイントがある

【その3】
●ケーススタディ

 あなたは北海道で牧場を経営しています。そこに都会から学生が長期アルバイトにやってきました。いつものように朝、牛の乳しぼりをしていたら、牛が突然その学生を後ろ足で蹴ってしまいました。その報告を受けた時、牧場主であるあなたはどうしますか?

【解説・・・思い込みの危険】


 ある獣医さんの話にこういうことがあったそうです。ある家の牛が気が荒くなってしようがないので、何とかならないかという電話を受けたその獣医さんは、早速その家に言ったそうです。そこの主人は、牛は厳しくしつけないと人をなめてかかるようになるので、人間は怖いものだと思い込ませないと後で言うことを聞かなくなるといって、ちょっとしたいたずらをしてもひどく牛を怒るということでした。時々牧場主の中には、牛を怒るときには徹底的に怒らなければならないといって、顔を殴ったりスコップで背中を思い切りたたいたりする人がいるということを聞きます。牛はもちろん悲鳴を上げるのですが、それでも容赦なく何度も殴るのです。
 おそらく先ほどの人もそう信じ込んでいたのでしょう。ところが厳しく怒る家ほど、その家の牛は逆に神経がいつも苛立って、えさ箱を蹴飛ばしたり、人の言うことを聴かなくなったりし始めるとのことでした。もちろんどんなしつけがいいのかは一概に言えないのですが、その獣医さんの言うのには、上記のようなケースが多く見られるとのことでした。

 牛は本当に優しい目をしています。そしてとても愛情豊かな動物だそうです。そして飼い主がいなくなると、とても悲しそうに鳴くのだそうです。

 ところで牛が病気になった時、普段からかわいがっている家の牛は治るのがとても早いそうです。自分の周りに家の人たちが心配そうな目で集まっているのを見て、牛は自分に注がれる愛情がとてもよくわかるのだそうです。

 ところで先ほどの、厳しく怒らないとなめられて言う事を聞かなくなる、という思い込みは時には悪い結果を生むことになります。そういう育てられ方をした動物は、あるとき突然凶暴になることがあるそうです。

 このことは人間にも当てはまるかもしれません。ただし厳しく育てられて立派に育った人もたくさんいることは事実ですし、逆にやさしくばかりしてわがままな人間に育ったり、ひ弱になったりということも世間にはおうおうにしてあることです。いずれにせよ、口で言うほどしつけは簡単ではないのは事実で、だからこの世で生きることは難しいのでしょう。どうやら、人間は助け合って、足らないところを補い合ってでしか、生きられない動物のようです。

 ともあれ、自分はきちんと教育をしているという思い込み、厳しくしなければならないという思い込み、自分はこんなに相手のことを思っているのにという思い込み。この思い込みほど、人の目を見えなくさせてしまう危険があるということを心がけていきたいものです。これまた難しいことですが・・・・・。


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